2010年6月4日金曜日

藤花流水

仙台市を西から東に流れる広瀬川。

早朝小一時間の釣り散歩に出掛ける。

遅咲きの藤の花が咲く。

深緑の川に花弁がおちて、ゆったりと流れ去る。

初夏の風に乗って

いい香りだ。

断崖に囲まれて、喧騒とは無縁。

アカショウビンの森

5月31日

新潟県二王子岳に登る。

約4時間の登行だ。

飯豊連峰の展望台の予定が、

天気予報に裏切られ。

山頂直下でガスに巻かれる。

チラッと拝めただけ。

あっという間の幕切れだ。

けれども

海からそれ程遠くないのに

深く豊かな森が広がり

豊富な残雪は新緑と美しいコントラストを成して

水は清く、

空は蒼い。

神社裏のトチの森で

2羽のアカショウビンに出逢う。

甲高い鳴き声にハッとする。

緑の森に真っ赤なアカショウビン。

不思議の世界の入口か。


アカショウビンは『雨乞い鳥』とも言うらしい。

どおりで、小雨模様になってきた。

下りは約3時間。

サンカヨウの花も雨に濡れて美しい。

2010年5月26日水曜日

白銀の弾丸

スキーが終焉に近づくと

川に向かいたくなる。

遠く蔵王を望み

広々とした流れに立ち込んで

長竿を力いっぱい振り込んで、南風を切り裂いた。

キタゼ、キタゼ!

やまめくん!

幅広でカツオみたいに太ってる。

流れに任せて疾走する白銀の弾丸だ。

まだまだ小ぶり。

もうすぐ海からの戻りヤマメが竿を絞り込む。

いよいよ夏がやってくる。

希望の輪

5月16日 鳥海山百宅。

今日で鳥海山も最後。

登っては滑りの毎日にサヨナラだ。

これからは妄想の日々がやってくる。

だから、かみしめるように行こう。


山頂直下。

日輪なのか彩雲なのか

美しい虹のライン。


今シーズンの沢山の思い出がよみがえる。

みんなに感謝。

スキーに感謝。

自然に感謝。


さて、山頂から行くぜ!

車は標高差で1550m下だ。

景色を脳裏に焼き付けながらの滑降だ。

重力のまま落ちていく幸福。

思いのままに描くターン弧。


幾度も幾度も

今来た旅路を振り返りながら

いけどもいけども

果てしない山懐。


刹那の滑降。

夕陽に輝く鳥海山。

今はサヨナラ。

また会う日まで。

2010年5月25日火曜日

鳥海ブロッコリー

5月も半ばにさしかかり

新緑が

日に日に

山裾から尾根伝いに這い上がって来た。

あっという間に芽吹く、茂る。

昨日まで

春の紅葉かと思うほどの

淡い薄紅色で艶やかな芽吹き前の森は

今はすっかり

グリーン!

うまそうなブロッコリーだ。

今日は汗のしたたる滑降であった。

体焼きくん



まいにちまいにち

ぼくらはてっぺん(頂上)の

うえで焼かれて

やんなちゃうな。


5月3日。  鳥海山鳥子雪渓。

天候は少し下り坂で風強し。

風あたりの弱い通称、鳥子(鳥形)雪渓コースを行く。

昨日のザラメ雪は気温上昇=水分過剰でもっさり気味。

黄砂の地肌が露出する場所=フィルムクラスト、を拾いながら

無人の大斜面を軽快に降りていく。

鳥子に羽毛のようなシュプールを刻みつつ。

2010年5月22日土曜日

海に向かって滑れ!























5月2日。 鳥海山笙ヶ岳。

案の定快晴となる。

驚いたのは、あちこちに野鳥が死んで横たわっている事。

目をつむって。

気の毒に。

急な吹雪で降りられなくなってしまったんだ。

厳しさに身が引き締まる。


ここ最近、「嵐の後の笙ヶ岳」は僕の定説だ。

強風にたたきつけられ、しっかり締まった雪面が陽光で緩んだ瞬間。

雲上の最高の快楽の滑降が待っている。

海に向かって滑れ!

この瞬間のためにやってきたのさ。

※スキーヤー 「なかなか魔法が解けない強靭な男。H」

荒天の残党
















5月1日。 鳥海山猿倉尾根上。

1600m付近からガスと強風。

一昨日からの荒天の残党か。

風裏のダケカンバに寄り添いシールを外す。

車はずいぶん下に回送してあるから、長く滑れる。

いつものごとく無理せず下ろう。

オープンバーンとダケカンバの疎林を繋ぐように降りる。

いまはすっかり埋まった池のほとりでまったり昼食。

ここから先はブナ林、

風止みとともに雪も重いが

遠く奥羽山脈が顔を出す。

明日はきっといい天気だ。

2010年4月30日金曜日

徘徊者のスキー

(4月26日)
おおげさな事ではなくても

発見したり、

道を切り開いたりする事は楽しいものだ。

晴天の下、鳥海山山麓でのツアースキー。

沢にはばまれて

ままならぬ。

思わぬ藪に

思案する。

徘徊者による

開拓スキーだ。

2010年4月29日木曜日

不動桜

(4月24日)
滝桜の混雑を避け、

不動桜を訪ねる。

ようやく晴れた青空に

7分咲きの紅枝垂れ。

不動明王様をお守りするように

天蓋を広げ

おおらかにここにある。

2010年4月28日水曜日

梟の桜

健やかに

のびのびと、

晴れやかに

清々と。

駒留めの桜は昔も今もここにある。

節くれだった木のウロは

梟(フクロウ)のすみか。

春霞のやまあいに

静かに月がのぼる。

2010年4月17日土曜日

八甲田の変化球

(4月16日)

昨日のアイスバーンは

快適なザラメ雪に。

我々もザラメ中毒者に変貌し、

緩んだ急斜面を落下する。

いつしかアオモリトドマツのまばらな尾根に吸いこまれ、

美しい峰々を振り返りながら余韻に浸る。

さて

今日は新たな斜面をうろうろ探して徘徊する。

あちらの疎林。

こちらの沢筋。

うさぎが飛び出す。

小鳥がなく。

雪はザラメからモナカ、ねっとり湿り雪と

油断ならぬ。

春雪の変化球、

耐えて楽しい春の旅だ。

モナカ天国

八甲田大岳。

昨日の降雪を期待していたけれど

アイスバーンかモナカ雪。

どっちもダメなんてやわなスキーヤーはダメ!

と神様に言われているようだ。


パウダー中毒者のりこも、ただの人だった?

果てしないモナカ天国を耐えて登る。

背中がまるくなっている。

2010年4月14日水曜日

徘徊のご褒美

強風に重たい雲が流されて
雪がちらほら。
春はいずこへ。
雪を求めるのにも無理が生じて
里山を徘徊。
てくてく歩くのもいいもんだ。
移動スピードをおとす事は
沢山の発見を約束してくれる。
普段通り過ぎる山道脇のガレ場、

イワウチワ!
ひそやかに強く咲いていた。

2010年4月13日火曜日

落日の桜

日が傾き、
急いで車を走らせて
ようやく日暮れに追いついた。
清隆寺。
墓地の角を曲がると
夕日を背景に鈴なりの枝垂れ桜。
息をのむ。
誰一人いない参道。
明日には散りはじめる運命。

来年もまたくるよ。

遠山の金さん。

いつしか晴天となり
気温上昇。
静かな柳生院の境内に
満開の枝垂れ桜。
地蔵堂の脇から見上げてみると、
青空に映えて美しい。

なんだか時代劇的な雰囲気が漂うのは
気のせいかしら。

狛犬も喜ぶ枝垂桜

今日は悪天候の為、予定は中止。

皆さんごめんなさい。


空いた時間で

今年の桜の状況を見に行く。

福島の名木を巡る旅だ。


まずは、諏訪神社の枝垂れ桜。

狛犬もなんだか笑っているようだね。

2010年3月30日火曜日

雪中珊瑚

土湯トンネルを抜けると

快晴の吾妻連峰。

天気予報の雪だるまは東へ去った。

箕輪山の西面は、見渡す限り灌木が雪で覆われ

雪で出来た珊瑚のようだ。

鉄山避難小屋でカレー鍋を楽しみ

箕輪の樹林帯で季節外れのパウダーを味わう。


まったくツイてる。

パウダー中毒者も

ここまで来ると神がかりだ。

2010年3月26日金曜日

名湯 神の湯

作並温泉。

私は長い間、間違っておりました。

こんなに素晴らしいお湯があるとは。

近すぎて

気付いてあげれなかった罪。

梅の花咲く渓谷に

静かに正しく湧いている。

名湯 神の湯。


しめり雪が

ぽたぽた降りしきるなか

ひとり鼻まで浸かるヨロコビでした。

2010年3月25日木曜日

惜しまれつつも

3月22日。

白石スキー場がクローズ。

草だらけの緩斜面に

最後のターン。


白石スキー場はいいよ!

案外パウダーだったり。

飯が旨かったり。

山が近かったり。

人が温かかったりするのだ。

お年寄り・初心者・こどもたち。

に優しいのだ。

平日だって、

自衛隊の方々が正しく強いターンを厳しく追求しているし、

小学生の皆さんがイケメンのお兄さんや素敵なお姉さんと楽しく笑ってレッスンしているのだ。


惜しまれつつも今シーズンは終了。

夕暮れの最終リフトは

どことなく切ないね。

いよいよ春スキーだ。

2010年3月18日木曜日

淡雪

山は雪になっていた。

梢にさらりと積もる。

枯れ木も雪化粧だ。

まだまだ春遠い〜!

なんてジャンプターンで喜んでいたのもつかの間。

午後の太陽が顔をのぞかせると…

あっという間に消え失せた。

淡い期待も無くなったね。

春の雪。

淡雪だ。

2010年3月16日火曜日

雪代山女魚

今日はお休み。

近くの小川でちょっと竿を出してみる。

ネコヤナギはふくらみ

マンサクも咲いたけど、

川は昨夜の雨で雪代が出て寒々しい。

春へのみちのりは一進一退。

それでも来たよ。

ヤマメちゃん!

ちびだけどね。

もう少し暖かくなって

元気になるまで川におかえり。

また明日からスキーだ。


※雪代(ゆきしろ)→雪解け水の事。

2010年3月15日月曜日

種蒔くヒト

技術は進化する。

自然も変化する。

僕らは一緒に楽しむ為に沢山の事を共有しないといけないんだ。

ワカラナイ事を知る事。

答えの無い事もある事。

その先には、

自然に対して謙虚な気持ちがあるはず。

みなさん

今日は貴重な時間を

ありがとう。

スタッフの二人も種蒔く人でした。

2010年3月7日日曜日

心を込めて花束を。

今日ははまちゃんとモモジはんの結婚式。

はまちゃんカッコイイぜ。

郁美さん綺麗だよ。

新横浜の夜は暑いぜ。

いつまでもお幸せに!

2010年3月5日金曜日

次第に水上スキー

雨。雨。雨。

夜半に強く。

トタンに響く。

雪はどうなる?

ユメウツツで思案する。


朝着くと、

見かけは新雪!

午前に融雪。

いつのまにやら水上スキー!

シャバシャバ。

びしょびしょ。


アイスでも食べようか。

2010年3月4日木曜日

雪解け間近の

宮城蔵王も雪解けが進んで来た。

牧草地も顔を出す。

日増しに陽が長くなり

僕の日焼けも進んで来た。

猫のまいくんの毛も抜けてきたよ。

あんまり考えないようにしてきたけれど

春が近いんだなぁ。

2010年2月23日火曜日

遠方ヨリ友キタル。

2月20日
後生掛温泉自炊部へ再び。
昔、分かれた友と出逢った。
ゆきだまのように
コロコロ転がって。
右に行ったり
左に来たり
離れたり
合わさったりして
いつのまにかここまで来たんだ。

みんなで裏山の深雪に転がって笑い
吹き溜まりのように集まって
酒をのみながら怪しい動きやどーでもイイ話をするんだ。
温泉に浸かりながら
現実になるかもわからない次回の話題をするのさえ
優しい時間なんだ。
これが始まりだったんだと
うとうとと、眠りにつく前にふと感じた。
外は雪がしんしんと降り積もっている。

2010年2月18日木曜日

霧が晴れるように

ある日突然はっきりと判る事がある。

教えているのに

かえって教わる事ばかり。

喜んでもらうつもりが、

いつのまにか自分が嬉しい事となる。

昨日、今日と素晴らしい人達と滑る事が出来た。


蔵王は小雪。

冬の力もそろそろ弱い。

一日一日をかみしめてに滑ろうか。

2010年2月17日水曜日

こちら快晴・粉雪デス

2月16日

乳頭山。

『のんから』の皆さんと孫六温泉から登る。

マイナス9℃。

快晴のパウダー。

文句なし。

ブナ林も樹氷群も笑っているし。

田沢湖も鏡のように穏やかだ。

吹雪の敗退も・ラッセルの労苦も

一瞬で報われる。

こんな日はのびのびと

気の合う仲間と

バンザイするんだ。


樹氷の穴にはキヲツケテ。

2010年2月12日金曜日

雪を知るためのブートキャンプ



叉旅Web&Blogサポーターのtadyboyです.

今日は,長野県白馬村・小谷村よりお届けします.

私は2/10~2/14,生まれて初めて訪れた本州中部山岳で雪崩講習会に参加しています.今日は,自分の目と感触で雪を観察し,雪の安定性と雪崩の危険性について評価するという内容.

ついついシャベルコンプレッションテストばかりに気をとられ,あまりじっくり観察しない積雪構造ですが,いわゆる弱層テストが雪崩リスクを考える上でどのようなポジションにあるか,身をもって勉強することができています.

あと残り2日.朝8時にフィールド出発し,18時に机上講習で一日が終わるブートキャンプはまだまだ続きます.

・・・一番大変なのは車で家に帰ることですが.

2010年2月10日水曜日

裏岩手より遠望す。

岩手山。

広大な裾野を広げ。

険しい岩稜を従えて。

のびやかな裏岩手の山々を背後に。

雄々しくすっくと聳え立つ。

岩手のひとは

きっと誇りに思うだろう。

僕には

正しく優しいお父さんのように見えてきたりもした。

後は一気に滑るだけだ。

思いのほかイイ雪だ。

2010年2月6日土曜日

お湯かけて雪国

久しぶりにすげー吹雪だ。

気温表示は−10℃。

峠道は事故多発で渋滞だ。

まいった。

レッスンは途中で止めにして

温泉とイメトレ。

ちょっとは役にたったかな。

温泉施設のおじさんは元気いっぱいの笑顔で

ガチガチに凍結した車にバケツでお湯をかけている!

すぐまた凍ってしまうよ〜。

いやはや。

2010年2月5日金曜日

宮城蔵王もいい感じ。

ここのところ

降ったり止んだり

軽い雪が積もっている。

いい感じだ。

今日のレッスンは将来有望な若手。

しなやかなターンが見えてきた。

いい感じだ。

こうして、日々、雪の上にいられるのは嬉しい事だ。

2010年2月3日水曜日

ご機嫌ナナメ?

帰宅後すっ飛んできた!

猫のまいくんは

嬉しい反面ちょっと複雑?

寂しかったんだな。

ストーブに背を向けくつろぐひととき。

足がとっても冷たくなっている。

仙台も寒い。

今夜はいつもの縄張り確認の夜回りは止めにして

ゆっくり休むといいよ。

三陸沖の日の出

太平洋フェリーきたかみ

只今、三陸沖を航行中。

夜が明け、日の出を迎える。

低く重く寒い雪雲は

次第に途切れ途切れとなり。

晴れやかで穏やかな海原となる。

戻ってきたなぁ。

みちのくに。

さらば、フカユキの日々よ。

2月1日、ニセコ隊2名が帰る。

沢山の外国人とともに。

残る私と料理長は五色温泉で最後の晩餐。

ごっこ汁だ。

道南の日本海側で取れる全身コラーゲンの深海魚。

肝を入れて生海苔をちらす。

醤油味。

これは!来年使える!

2月2日。

愛しの五色温泉に別れを告げ

ニセコ最後の深雪を楽しむ。

自他共に認めるパウダー中毒者

のりこ料理長もご満悦の笑顔だ。


おぉ〜さらば!

フカユキの日々よ。

2010年1月31日日曜日

ワイスホルンよ永遠に。

今日、ニセコ隊のうち3名が帰る事となった。

有終の美を飾るがごとく晴天のワイスホルンを滑降する。

羊蹄山、アンヌプリ、イワオ。

ニセコ連山の眺望を存分に楽しみながら

粉雪を滑る。

ありがとう。

ちょっと重くなる前に帰路に着いた。

また来年。

またこの雪を。

※ワイスホルンは山も雪もおばちゃんもキャットの人たちも最高だ。

ワイスよ永遠に!

2010年1月30日土曜日

雪でもいい晴れてもいい

ニセコ隊

チセヌプリバックカントリー。

吹雪いたと思えばすっきり快晴。

イイ雪だぜ。

いろんな滑り。

いろんな感じ方。

いいんじゃない。

気楽に行こう。

雪でもいいし、晴れてもいいんだ。

十分成果はあったよ。

みんな素敵だ。

夕食は倶知安イタリアンで。

2010年1月29日金曜日

他人鍋

今日はタジン鍋

のりこ特製の蒸し料理だ。

ニセコ隊の皆さんの楽しむ姿

ご覧あれ

2010年1月28日木曜日

おぉ愛しの五色温泉ちゃん

これからしばらく滞在の

五色温泉ちゃん。

別館自炊部。

部屋は奇麗。

温泉は露天まである。

談話室や食堂、素晴らしい調理用具など。

深雪のなかの隠れた宿なのだ。


さて飯だ。