2017年4月9日日曜日

瞬間の狩人。

2017シーズン。いい雪を求めてスキーをしてきた。東北各地を歩いて滑って観察し、気象の情報を集めてきた。
ハイシーズンはいい雪といい斜面。その人にとって滑りやすく安全で楽しめる場所。これでいい。
この日も底があり柔らかく軽いパウダー。テレマークは快楽主義者にぴったりの道具だ。
朝まで降り積もった雪。橅の林間に光が差し込むその瞬間。
軸脚に冷静さを保ち、情熱をもって一歩を進める。
静かな快楽に身をゆだね、おちてゆけ。切り裂くのではなく、限りなく雪と調和するのだ。
純白の世界は音もなく。ただ自分の呼吸だけが身体の奥の方に響いてる。
生きている実感。生かされている幸福。こんなに素晴らしい世界があるのだろうか。
ちょっとカッコつけ過ぎだ。
でもこの写真を見るとなんだかそんな気分になるのだ。

 
快楽主義者。瞬間の狩人。


ココロとカラダはその意味を理解している。

2017年3月23日木曜日

岳人白井の雰囲気テレマーク。

今日の叉旅Lessonは、魂の滑り。ロマンチスト岳人。シライの登場だ。
細板革靴雰囲気重視。
「最近のロッカーだの太板だの。あれはエセテレマークだで。やっぱり細板・革靴こそテレマークの雰囲気ってものがあるんだよな~。そうだろ。なべ!」
「なべちゃんも、当然細板、革靴で講習おねがいすます。」とのご要望。
もちろん。わたくしも細板、革靴雰囲気仕様での講習であります!
この人とはもう15年以上の付き合いになる。
昔、登山用品店に勤務していた頃。岳人の毎週末の山行報告は楽しみだった。
ご本人をご本人風のことばで紹介いたしますと↓
「春は雲上の楽園に高山植物を求める写真家。
夏は深山幽谷にイワナの魚止め滝を求め、スズメバチに刺されながらもキワドク滝を高巻く釣り師。
秋は琥珀色の妖精たち?ナメコとの出会いを求め森深く分け入り先人達をスルドク出し抜く猟人。
そして冬は細板革靴イヌワシターンのテレマーカー。」
とまぁ、四季変貌する岳人シライのおもしろおかしい山行。釣行。きのこ取りの記録は当初はFAXにて次第にビデオでつづられているのだが、これは爆笑無くしては見られない。今まで何度岳人の名台詞。マジメでおかしな言動に爆笑し、感嘆した事か。まさに天才。世に出すべき名人芸なのだ。
とにもかくにも、この日は一日、岳人シライの名調子に笑わされ終始このひとのマイペース。雰囲気テレマークの核心を求めて果てなき?講習となった。
いいんじゃない。岳人。これほどテレマークを愛して止まない人って世界中そんなにいないかもネ。


午後の陽光に斜面が輝く。紅のバルモントX。きらめくトラバースポール。そして魂の滑り。



流し目の横滑りもサマになってる。あれ?ゴーグルさかさまですよ。わざとでしょ。


黒伏山をバックにキメるイヌワシターン!さすが画になるぜ。


2017年3月20日月曜日

うれしい時間。

さて本日は叉旅古参のメンバーhideoです。Lessonなどおこがましい。細板革靴からテレマークの歴史とともに歩まれた名手なのです。ご本人は「いえいえ。わたしなどは…」とご謙遜なさるでしょうが。
一度、吾妻の温泉宿でシーズンインを祝して仲間で一泊した事があった。その時は若手がみんな就職したてで昼から朝まで爆睡するというなんとも無残な時間であったが、私、hideo、NRK 、の三名だけはお酒やらお茶やら飲みながらほっとするひと時を過ごしたものだった。
むかしからの仲間と滑る時間。それだけでなんだかうれしい気分になる。
 
 
スキーは楽しく、奥深い。なにか背中で教えられたようだ。


2017年3月19日日曜日

ローカルスキー旅 その参

ローカルスキー旅。今回も雪には恵まれなかった。
しかしながら、いろんな発見とうれしい再会と新キャラ登場で今後の叉旅の展開に期待膨らむ2日間であった。
1日目はひめかゆスキー場。ここは焼石連峰からやってくる雪雲からどんどこ雪が溜まるらしい。
夏油スキー場に近いのだがほとんど地元の人間しか来ない。表通りからはスキー場の一角しか見えないのだが、その裏に短いながら数本のパウダー斜面を抱えているらしい。
そう。「らしい」という事しか言えないのだ。我々は朝一のうっすら新雪快適滑降を楽しんだのも束の間、あっという間にベタベタ→後にカチカチへと変態完了したのであった。
それでも、レストハウスの親父さんおすすめのカツカレーは秀逸であった。
2日目は鉛温泉スキー場。南花巻温泉郷からとても近い。裏山の斜面を切り開いた感のある変化に富んだ地形がおすすめだ。ローカルスキー場の特徴でもあるのだが、基礎練習の場!というより「ぼくらの遊び場♪」的楽しさがある。パウダー滑降もバンク当て込みも自由自在なのだ。
しかしここもベタベタ→カチカチへの変化技を見せてしまう。
ま。今回は大沢温泉自炊部での湯治合宿的な雰囲気が良かった。
豊沢川に面した温泉に浸かり、宿の中にある居酒屋やはぎで飲み食いし、最後はコタツで濃密な時間を過ごした。腹が空き過ぎて過剰に揚げ物を発注してしまった我々はやむなくビールと日本酒でイブクロに押しやった。次第に政治、経済、趣味、ドウデモイイ話等をしながら我々も次第にベタベタ→グダグダへと変態完了する夜なのであった。
 
いまや雪景色と当時宿は海外からも支持される日本の情緒らしい。風情のある宿とお湯が人気の宿だ。コタツを囲んで昭和な夜は更ける。
ikさん。ひさしぶりの再会にちょっと涙。こけしもうれしいヨ。いい滑りになったね。
keishi。夜も大活躍。華麗な滑りだ。
ahhi。正月からの禁酒が効いたか夜はまさに変態完了のオトコ?になる。
                                     
左から、厳冬期でもオープンカーで駆けつける九州男児。サクラマスに人生を掛けるオトコ。ケーキ職人。こけし女子。料理長。テレマーク界の雄一郎。細板入門中の弟子とその師匠?異端の集合写真。

2017年2月23日木曜日

樹氷原で思うこと。

蔵王の樹氷原を滑るといってもですね。
なかなかその条件にぴったり合う事は少ないように思うのです。
樹氷もベストのモンスター。快晴パウダー文句なし!という事は記憶に少ないのです。
風でシュカブラ天国。モナカ地獄。上やら下やらわからぬ迷宮ホワイトアウト。
これが現実ですかね。
今回はというと数日前の気温上昇でモンスターはちょっと迫力不足ながら、モヤのなかから幻想的にその姿をちらりと見せてくれました。
雪は若干脆弱ではあるものの樹氷原を縫うように滑る快適滑降となりました。
こんな時は雪上車観光ツアーの人々の「わたしたち優雅に車窓から樹氷を眺めているの。」的
ななめ45度の視線にも負けず「俺たち最高パウダーだもんね。うっしし。」と余裕で上からお手を振るのである。

一瞬の光に樹氷原が輝くのだ。
 
見上げる太陽
ああ青空よ。
 

2017年2月19日日曜日

ローカルスキー旅 その弐

ローカルの旅。別にどうってことはない。あちこち旅してみんなで滑るだけの事だ。
今回は雪がどこも良くなかった。予定していた場所も雪が少なくあきらめた。
山形県最上町赤倉温泉。
清流の両岸に小さな温宿が立ち並ぶ風情のある温泉町。その裏手になかなかいいスキー場がある。
赤倉温泉スキー場だ。
斜面は広くねじれが少ない。いくつかの斜度変化を繰り返してゲレンデ下のいくつかあるレストハウスに向かって一直線に滑り落ちる。ん?いくつかあるレストハウス?そう。ここは個人経営のようなレストハウス&休憩小屋がいくつもある。餅。ジンギスカン。メイプルケーキ。それぞれ味のある小さな小屋だ。平日は閑散としていてそのどれかに入ろうか迷いながら滑りおりる度に目移りしてしまうのだ。ところが今回は違った。地元のスキー大会なのであった!大混雑。う~んと困っていると背後から声。「わたなべさん!ぐふふ。」昔の後輩で最上町在住の黒坂君登場!かつてのラップ小僧はいまや二児の父親。しかもスキー小屋の経営に関わっているらしい。「うちのレストハウスを使って下さい。ぐふふ。」とのこと。「ありがとう。ぐふふ。」と今回もうまい具合にぐふふの結果となった。
当日は結構ハードなコンディション。それでも12名の華麗な滑り&個性の塊で楽しい一日となりました。ありがとうございました。

 新庄神室の展望が素晴らしい。
本来ならあちこちにパウダー斜面が広がる絶好の斜面なのだ。
 
若者達からも絶大な人気を誇るyo氏。
今回は回旋系を伝授しました。
次回はパウダーで会いましょう。
 
aiさん。積極的な滑りが良いですね~。
次回は温泉宿で飲みながら。
 
yokさん。柔らかなタッチはみんなに見てほしいものです。
叉旅のスイーツ師匠。
 
ogr親子。aoちゃんに急かされて滑る父。
なかなかやめられない長い一日。
いいね。
 
kadocchi登場。
そのスピード感。いいよ。さすが氷に慣れてるな。
道東人は。
 
続いて myk。
いいんです。ゆっくりで。
ゆっくりなほうがあとからきっちり追いついてくるんです。
 
ahhi。実力者はむしろ
テレマークポジション以外の部分の美しさがある。
力を抜いて切り替える直前のうごき。これだ。
 
みなさんお疲れさま。ありがとね。
スキー大会も終わりいつもの赤倉温泉スキー場になった。
 
村山葉山の向こうに日が落ちる。
雪国の夕暮れだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2017年2月13日月曜日

裏磐梯冬景色。

もう先月の事ですが、忙しい日々なので仕方ない。
たまにはスキーを置いて滑らない道具で歩いてみる。しかしながらヒールフリーという共通点がある為か、なんだか少し滑る気がするネ。
気の置けない仲間とうらうら歩く裏磐梯もいいもんだ。雪がチラチラ。そしてコンコン。やがてビュービュー。大雪だ。
沼の色が艶やかに雪に映え、沼も雪景色を映し込み。なんともいいものだ。

 磐梯山よ顔をだしておくれ。
 
沼の水源や水質で色が変わる。
雪景色に映える。
扇型でなんだか縁起が良い。
瑠璃色の沼に雪景色が映る。